2025年9月3日
豊田市、平勝寺の開帳
豊田市綾渡町の平勝寺の秘仏本尊、観音菩薩坐像は17年に1度の開帳仏で、本年がその年にあたる。第56回の開帳なのだそうで、10月24日(金)から26日(日)までの3日間開かれるとのこと。観音像は、像内に1159年の年が書かれた非常に貴重な基準作例である。
https://ayado-heishoji.com/contact/
2025年9月3日
みほとけのキセキ番外編
浜松市美術館で、特別展示「みほとけのキセキ番外編 普門寺の仏像 重文降臨」が開かれる。10月7日から11月3日まで。豊橋市普門寺の収蔵庫改修が予定されているのに伴うものだそうだ。展示されるのは普門寺の持国天像と多聞天像。
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse/20250325.html
2025年9月3日
いすみ市郷土資料館の企画展
千葉県いすみ市の郷土資料館で、企画展「上総氏と南総天台の仏像」が開かれる。10月1日から11月30日まで。房総半島の名族、上総氏が活躍した平安時代から鎌倉時代に同氏の勢力圏でつくられた仏像、仏画が50点あまり集結する。一宮町観明寺の十一面観音像、いすみ市清水寺の十一面観音像、茂原市行徳寺の善光寺式三尊像など。10月26日には企画展の関連イベントとして声明の公演や特別講演会が夷隅文化会館で行われる。問い合わせ先は睦沢町の弘行寺(ぐぎょうじ)まで。
2025年9月3日
大垣市、慈応寺薬師如来像公開
大垣市長松町の慈応寺本堂内に安置されている薬師如来像はカヤの一木造、像高約90センチの坐像で、9世紀にさかのぼる古像。近年見出されて、昨年(2024年)、県の重要文化財に指定された。普段は非公開だが、10月9日(火)の午後、特別に公開される予定。大垣駅前から名阪近鉄バスで「長松」下車、北へ徒歩約10分。
2025年9月1日
ブラタモリで三十三間堂
NHK放映の人気番組「ブラタモリ」、次回は三十三間堂とのこと。9月20日(土)の放映予定。
https://www.nhk.jp/p/buratamori/ts/D8K46WY9MZ/blog/bl/pG0VrRBgkl/bp/p2EJeW9yXj/
2025年8月27日
鈴鹿市の府南寺、50年ぶりの開帳に向けて
三重県鈴鹿市の府南寺は仁王門安置の仁王像が鎌倉時代末ごろから南北朝時代ごろの像で、東大寺南大門の仁王像の系譜を引く貴重な作品である。
その府南寺の本尊は秘仏の千手観音像と阿弥陀如来像の2体の像だが、主として資金面の問題から開帳行事が行えずにいるのだという。その約50年ぶりの開帳を2029年に実現するべく、お寺ではクラウドファンディングで寄付を募っていらっしゃる。期間は9月30日まで。
2025年8月20日
横須賀市、浄楽寺の拝観再開
阿弥陀三尊像、不動明王像、毘沙門天像の合わせて5体の運慶仏を伝える横須賀市の浄楽寺は2024年7月からおよそ1年間収蔵庫の改修が行われ、9月より拝観再開となる。
同寺では2012年にも収蔵庫改修が行われたが、その時には仏像の免震台や照明の改善(LED化)などが行われた。今回は収蔵庫自体の耐震性や空調の改善が行われる。
耐震については、収蔵庫が作られたのは1970年であり、その時の耐震基準では現行に沿わないものになっているためで、さらに壁面の老朽化も進んでいるという。また空調ついては、収蔵庫が作られた当時は「自然空調」が推奨されていたが、近年の温暖化の進行もあり、庫内の温湿度が像にダメージを与える恐れが大きくなってしまって、改善の必要性に迫られたそうだ。
改修なった収蔵庫で再び運慶仏にお会いするのが待ち遠しい。
https://www.jorakuji-jodoshu.com/
2025年8月18日
満昌寺の三浦義明像、修復へ
横須賀市・満昌寺の三浦義明像が約180年ぶりの修復となり、京都の美術院国宝修理所にお出になられている。来年(2026年)3月ごろまでの予定。お寺ではこれに伴ってクラウドファンディングを募っていらっしゃる。10月15日まで。
https://manshoji.com/?p=2575
2025年8月5日
県立金沢文庫開館95周年を記念する特別展
神奈川県立金沢文庫で特別展「金沢八景みほとけ巡礼―仏像からよみとく金沢の歴史」が開かれる。開館95周年を記念する展覧会で、金沢区内及びゆかりの仏像が一堂に会する。龍華寺の菩薩像(乾漆造、奈良時代)、宝樹院の阿弥陀三尊像(平安時代後期)、運慶作大威徳明王像など金沢文庫のある称名寺とその子院に伝来した仏像など。9月5日から11月9日まで。
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/tenrankai/ichiran/r7/202508mihotoke.html
2025年7月30日
覚音寺持国天像の被災
本年4月18日に長野県北部を震源とする地震があり、覚音寺のある大町市は震度5弱の揺れにみまわれた。これによって覚音寺の持国天像(鎌倉時代初期、重要文化財指定)が破損し、その他境内にも被害が出た。お寺は復興のための寄付(緊急募金)を募っている。ぜひ!
2025年7月8日
東京国立博物館彫刻展示室の仏像
東京国立博物館本館1階第11室(彫刻展示)で展示替えが行われた。今期の展示は9月28日まで。
前期に引き続いて展示されているのは、平安時代の仁王像(金剛力士像)。本像は、このまま常設の展示となる模様。
今期の展示の目玉は、何といっても文化庁所蔵の不動明王坐像。かつて京都の般舟院にあり、国有になった。平安時代中期ごろの非常に力強い仏像である。文化庁所蔵の像としては、他に宇治の平等院に伝来した雲中供養菩薩像が出ている。
寺院からの寄託像では、浄瑠璃寺の広目天像。平安時代後期の四天王像を代表する1体である。また、浅草の浅草寺からの寄託の僧形坐像が出ている。戦後に浅草寺に寄進された像だそうで、珍しい唐末から五代のj時代の木彫像である。
東博所蔵の像としては、聖徳太子坐像が出陳されている。近代のはじめに購入した像で、笏をもつ「摂政像」である。像高わずか14センチという小像だが、台座に銘文があり、1295年に四天王寺精霊院で開眼され他ことがわかっている。
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=7997
2025年4月12日
東京国立博物館本館彫刻展示室リニューアル
東京国立博物館の本館1階第11室(彫刻展示室)は昨年12月より約4ヶ月の間休室していたが、今月8日にリニューアルオープンした。2021年に購入した平安時代末期の仁王像が入り口近くに安置され、展示ケースは中央あたりに移動し、新しいものへ更新された。ガラスの透過度が非常に高く、照明の環境も改善されて、玉眼の像は目のきらめきがはっきりわかるようになった。
現在の展示は、浄瑠璃寺伝来の十二神将像3体、興福寺伝来の文殊菩薩及び4侍者像などで7月6日までだが、そのあとも仁王像は展示されていくようだ。
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=7994
2025年4月10日
足利市、最勝寺の出開帳
栃木県足利市北部にある最勝寺は大岩毘沙門天とも呼ばれ、毘沙門天信仰の霊地として知られる。毘沙門天像、吉祥天像、善膩師童子像は栃木県の文化財に指定され、毎月1日に開帳されてきた。
2021年に近くの山林で発生した山火事の際、幸い寺への飛び火は免れたものの仏像は緊急避難となり、その時一部を破損した。また、それ以外の経年による傷みも発見され、修復されることになったが、それが終わり、この度めでたくご帰山された。これを記念し、来年(2026年)の3月6日までの日程で「出開帳」が行われている。
一般的に出開帳とは、仏像などが寺を離れ、別の町、施設で開帳されることをいうが、今回の場合は、厨子を出て、本堂内の畳の上に鎮座されて、拝観者を迎えてくださるそうだ。
最勝寺は大岩山のいただき付近に本堂を構える。麓には本坊があるが、そこから登り坂の山道を行く。
最寄りのバス停は、足利市の路線バス「あしバスアッシー」松田線の「三重郵便局前」で、そこから北へ徒歩約40分という。
参拝できる時間は、金曜日から日曜日が10時から17時ごろまで。火曜日から木曜日は午後から。月曜日は休みとのこと。
拝観料(修復費基金)として1000円
2021年4月4日
奈良国立博物館で特別公開
奈良国立博物館・なら仏像館で吉野町の金峯山寺仁王門の金剛力士像が特別公開されている。
金峯山寺の金剛力士像は仁王門ともども修復となり、仏像の方が先に完了。仁王門の修復完成までの数年間、奈良国立博物館で公開されるとのこと。本像は東大寺南大門金剛力士像に次ぐ大きさを誇る南北朝時代の作。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/usual/964/