西福寺の阿弥陀如来像

一遍上人ゆかりのお寺のご本尊

住所
三島市大宮町1丁目8番58号


訪問日 
2026年3月1日


この仏像の姿は(外部リンク)
西福寺・当山寺宝



拝観までの道
三島駅南口から南へ徒歩10分。
拝観には事前連絡必要。


拝観料
特に拝観料等の設定はなかった


お寺や仏像のいわれなど
時宗の寺院。
このお寺の少し東に三嶋大社がある。時宗の開祖、一遍上人が三嶋大社に立ち寄った際に、このあたりに「水上道場」という信仰の拠点を設けたことが西福寺の出発点になっている。その頃、共に歩んできた「時衆」数人が亡くなったので、ここに葬ったと伝える。
14世紀初めに道場は正式に寺院となった。
お寺の墓地内に残る古い石塔が、亡くなった一遍の弟子たちのものだという。


拝観の環境
本堂奥の壇上に安置され、近くよりよく拝観させていただけた。


仏像の印象
本尊の阿弥陀三尊像の中尊、阿弥陀如来像は鎌倉時代の作。脇侍は江戸時代に補われたもので、小田原の仏師の作という。

中尊は像高約80センチの立像。針葉樹材の割矧ぎ造または寄木造。
それほど大きな像ではないが、近くからは見上げるようになる。玉眼が像を生気溢れるものにしているのがよくわかる。
顔立ちはキリリと理知的で威厳がある。まゆの立ち上がりがとても美しい。ほおは張り、上くちびるもぷっくりと、あごもしっかりとつくられる。
肉髻は低く、螺髪の粒は大きく、髪際は中央でカーブを描く。
上半身は豊かで、衣は変化をつけながらも装飾的すぎず、左右のバランスよく着す。下半身は上下に流れるようにひだをつくる。

表面の仕上げは近代のもの。やや厚く塗られており、本来のシャープさが減退しているかもしれない。


さらに知りたい時は…
『静岡県で愉しむ仏像めぐり』、大塚幹也編著、静岡新聞社、2022年
「三島を代表する鎌倉仏 阿弥陀如来立像 西福寺(三島市大宮町)」(『伊豆新聞』、2013年8月18日)、田島整


仏像探訪記/静岡県