性翁寺の阿弥陀如来像
年に1日、特別公開
住所
足立区扇2-19-3
訪問日
2025年10月30日
この仏像の姿は(外部リンク)
あだち観光ネット
拝観までの道
性翁寺(しょうおうじ)へは日暮里駅、西日暮里駅から日暮里・舎人ライナーにて扇大橋駅下車、西に徒歩約10分。
本像は毎年10月末から11月初旬にかけて行われている東京文化財ウィークの特別公開事業として、期間中の平日1日だけ公開されるのが通例である。係の方が常駐していて、丁寧に説明をしていただけた。
→ 東京都文化財ウィーク情報
* 木余り性翁寺
拝観料
拝観料等の設定は特になかった。
お寺や仏像のいわれなど
浄土宗寺院。
お寺に伝わる縁起によれば、奈良時代のこと、入水した足立姫を悼み、父の宮城宰相(足立庄司)が熊野に参詣して霊木を感得し、海に流したところ、この地に流れ着いた。その木から行基が6体の阿弥陀如来像を刻み、なお残った根元に近い余り木から7体目の阿弥陀如来像が彫り出した。宮城宰相は屋敷に庵を結んでこの余り木からつくられた像をまつった。これが性翁寺のはじまりであり、現在本堂にまつられている本尊はこの像だという。
実際には像は平安時代末期から鎌倉時代初頭にかけての作であり、お寺は室町時代に開かれ、江戸時代前期に再興されたものである。
拝観の環境
阿弥陀如来像は本堂壇上に安置される。それほど大きな像ではなく、拝観できる位置からはちょっとだけ離れているが、照明もあり、まずまずよく拝観できる。
仏像の印象
像高約40センチの坐像と比較的小さく、また脚部はよく左右に張っており、こうしたことから根元に近い余り木によってつくられたといった伝承となったのかもしれない。
材はヒノキという。寄木造。彫眼。来迎印を結ぶ。
肉髻はこんもりと盛り上がり、螺髪の粒は小さく、髪際はほぼまっすぐである。
丸顔で、目鼻口は中央に寄る。目は若干釣り上がり気味としている。額とあごは小さい。
上半身は堂々として、胴は絞る。なで肩。衣のひだは穏やかだがしっかりと刻まれる。
伝承にふさわしい美しい阿弥陀像であると思う。
その他
境内の墓地の中に足立姫の墓と伝わる祠があり、中世の板碑が納められている。
さらに知りたい時は…
『足立区仏像調査報告書』、東京都足立区立郷土博物館、2013年
『足立の仏像 ほとけがつなぐ足立の歴史』(展覧会図録)、東京都足立区立郷土博物館、2012年
→ 仏像探訪記/東京都
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