法住寺の千手観音像

  毎月17日に開扉

住所

豊川市御津町赤根百々61

 

 

訪問日 

2008年2月17日

 

 

この仏像の姿(外部リンク)

豊川市・とよかわ歴史街道・仏閣

 

 

 

拝観までの道

法住寺は、豊橋から東海道線で名古屋方面に2駅、愛知御津(みと)駅で下車し、西北西へ徒歩20分〜25分である。

毎月17日が縁日で、平安期の千手観音像が開扉される。この縁日は地元ではよく知られているようで、特に筆者が訪れたこの日は日曜日にあたっていたこともあり、大勢の参拝者でにぎわいをみせていた。

門を入ると、境内狭しと屋台が出ていた。本堂にも信者の方がたくさん訪れていて、「今回は人が多いですね」と挨拶をかわしていた。

 

千手観音像は、本堂向って左の観音堂(大悲殿)の奥の収蔵庫の中に安置されている。観音堂の回廊伝いに進むと、収蔵庫の前に出る。

 

 

拝観料

志納

 

 

お寺や仏像のいわれ

開創は戦国時代と伝えるが、寺が整備されたのは江戸前期ということだ。

千手観音像はもと伊勢国の寺にあったが、近代初期の廃仏の際にここに移されたものという。

 

 

拝観の環境

収蔵庫は観音堂とつながっているが、すぐ前までは行けず、かなり遠い距離からしか拝観できない。しかも暗い。また、筆者が訪れた時たまたまかもしれないが、お線香で煙っていてさらに視界は悪くなっていた。残念ながら細部まで見ることは難しい。

 

 

仏像の印象

ほぼ等身大の立像。一木造(ヒノキと思われる)。素地仕上げに切り金を使用し、平安時代に好まれた美しい姿であり、裾のあたりに切金が残っているという。

頭部が大きめであるが、全体にプロポーションよく、シルエットはたいへん美しい。

 

 

さらに知りたい時は…

『愛知県史 別編 文化財3 彫刻』、愛知県史編さん委員会、2013年

『写真集 ふるさとの仏たち 東三河』、東三文化会、1966年

 

 

仏像探訪記/愛知県