成覚寺観音堂の聖観音像

伊豆の南禅寺から来たと伝える

住所
仙台市若林区新寺3丁目10-12


訪問日 
2026年5月8日


この仏像の姿は(外部リンク)
宮城県・指定文化財〈県指定有形文化財〉木造聖観音像



拝観までの道
成覚寺(じょうかくじ)の最寄駅は仙台市営地下鉄東西線の宮城野通で、東南へ10分弱。しかし、宮城野通駅は仙台駅の隣駅なので、JR仙台駅東口から直接歩いても徒歩15分くらいでお寺に着く。
お寺のあるあたりは、伊達氏が城下町を整備する上でつくられた寺町である。


拝観料
拝観料等の設定は特になかった。


お寺や仏像のいわれなど
浄土宗寺院。創建年代は不詳だが、もとは伊達郡(福島県)にあったという。その後米沢、岩出山を経て、この地に移った。立派な山門があるが、これは4代藩主伊達綱村の生母の墓所に設けられていたものが近代初期に移されてきたものだそうだ。

入って左手に観音堂があり、仙台三十三観音の16番札所となっている。
聖観音像は江戸時代に仙台の大町というところの商人が伊豆の南禅寺にあった像を寄進したものと伝える。


拝観の環境
拝観はお堂正面のガラス越しとなる。中は照明をつけてくださっているので、まずまずよく拝観できる。


仏像の印象
像高165センチの立像。ヒノキの一木造。平安時代後期ごろの像と思われる。
すらりと細身の美しい像である。
まげは低く結い、眉と目は接近、また鼻と口も近く、鼻筋はよく通る。ほおはゆったりとして豊かである。ややクセがあるものの、美しい顔立ちと思う。耳は大きい。
胴はよく絞り、腿で少しふっくらとして膝のあたりでまた細くなるラインが魅力的である。
衣の線は浅い。天衣がまた面白く、膝の下でからみ、さらに垂下する左の手の手首を巻いている。
像の背面に朱で元禄八年(1695年)と書かれているそうで、それがこの地へ移されてきた年かと思われる。


さらに知りたい時は…
『宮城県の文化財 美術工芸品編1(絵画・彫刻・工芸品)』、宮城県教育委員会、2019.年


仏像探訪記/宮城県