仙台市博物館寄託の十二神将像
陸奥国分寺の仏像
住所
仙台市青葉区川内26番地
訪問日
2008年7月20日、 2025年8月24日
この仏像の姿は(外部リンク)
仙台市博物館までの道
仙台市博物館は、仙台城(青葉城)三ノ丸跡にある。
交通は、仙台市営地下鉄東西線国際センター駅下車、徒歩約10分。
原則月曜日が休館。
陸奥国分寺の十二神将像は、2階の総合展示室「武士の時代へ」のコーナーに展示されている。
筆者が訪れたとき(2025年)には、4躰(丑・寅・卯・亥の各神将像)が展示中だった。年に数回の展示替えごとに交代しながら展示されているらしい。
入館料
常設展入館料 一般460円
陸奥国分寺について
陸奥国分寺は仙台市内、仙台駅の東方(仙台市博物館とは反対側)にある。
奈良時代の国分寺建立の詔により最北の国分寺として建てられ大伽藍を誇ったが、頼朝による奥州藤原氏攻めでことごとく焼失したという。鎌倉時代の仏像が残ることから、その後に復興が進んだとみられるが、その間の事情はよくわからない。さらにそののち、江戸時代に伊達氏によって再興された。
伊達政宗によって再建された薬師堂の本尊薬師如来像は秘仏で、古い写真を見るとそのまわりに十二神将像などが立ち並び壮観であったようだが、現在は十二神将像および不動明王像、毘沙門天像が仙台市博物館に寄託されている。
拝観の環境
ガラスケースごしによく見ることができる。
仏像の印象
カツラ材、カヤ材を用いた割矧(わりは)き造で、像高は各1メートル強。鎌倉時代の作と思われる。
頭に十二支をいただいているが、ややバランスが悪く、後でつけられたもののようである。
頭や顔の表情、ポーズ、服制、姿勢が一体ごとに異なり、力強いのまなざしのものもいれば、田舎風のいかつい顔つきの像もあり、なかなかバラエティに富み、優れた出来ばえである。
2025年に訪れた際に展示されていた4神将像について述べておくと、まず丑神将像は、大きなポーズに恐ろしげな顔だが、針山のようなたっぷりとした髪が面白い。寅神将像は髪を結い、見透かすような目と頬骨の出た顔でイケメンである。卯神将像は上半身を露わに、童子のような顔、斜めにぐるぐると巻いた髪が目を引く。亥神将像は髪を逆立て、大きなポーズで斜め下側に向かって威嚇を行う。
それぞれ存在感があり、ユーモラスで、いつまでも見ていたい、立ち去り難いと感じた。
さらに知りたい時は…
「陸奥国分寺の仏像−主に表面仕上げに関するデータから」(『仙台市博物館調査研究紀要』27)、酒井昌一郎、2007年
「陸奥国分寺の不動明王・毘沙門天・十二神将」(『仙台市博物館調査研究報告』23)、酒井昌一郎、2003年
『仙台市史 特別編 』3(美術工芸)、仙台市史編さん委員会、1996年
『仏像集成』1、久野健編、学生社、1989年
『宮城県史』13、宮城県史刊行会、1980年
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