結縁寺の不動明王像

  年1度、9月28日に開帳

住所

印西市結縁寺516

 

 

訪問日 

2008年9月28日

 

 

 

拝観までの道

千葉ニュータウン中央駅からちばレインボーバス高花線に乗車し、「高花団地入口」で下車、東へ数十メートル行くと、結縁寺(けちえんじ)の方向を示す案内板が出ている。そこから南へ400メートルほどで結縁寺に着く。バスの本数は日中1時間に2本程度である。

もしくは、津田沼駅と木下駅を結ぶ「ちばレインボーバス」神崎線の「多々羅田」バス停からも近い。

 

ちばレインボーバス

 

本尊の不動明王像は、年1度、9月28日に開帳される。13時から護摩焚きで、その少し前にご開帳となる。

 

 

拝観料

志納

 

 

お寺のいわれ

結縁寺は行基草創と伝えるが、不詳。かつては子院6坊をもつなど栄えたが、江戸中期以後次第に衰退し、現在は本堂を中心とした小さな寺院となっている。

 

 

拝観の環境

間近で拝観させていただけた。お坊さんや檀家の方も気さくな感じで、前で参拝するよう促して下さっていた。

 

 

仏像の印象

本尊の不動明王像は銅造で、像高は50センチ弱の立像である。

顔は横に広く、体躯もがっしりとしている。右肘をぐっと突き出し、腰をひねって右(向って左)にやや出している。静かに立つ像だが、控えめな動きが見えて、なかなか魅力的である。顔は眉をきりりと上げ、眼は見開き、牙を剥いて怒りを表すが、誇張に過ぎず、衣の流れも煩瑣でない。腕や足は太く、力強い。

裙の前面に短い銘文があり、鎌倉後期の1303年に造られたことがわかる。

 

 

さらに知りたい時は…

『印西市の仏像 印西地域編』、印西市教育委員会、2014年

『仏像半島』(展覧会図録)、千葉市美術館、2013年

『ふさの国の文化財総覧』2、千葉県教育委員会、2004年

『平安鎌倉の金銅仏』(展覧会図録)、奈良国立博物館、1976年

 

 

仏像探訪記/千葉県