当麻寺の阿弥陀如来像

山科大仏

住所
山科区御陵鳥ノ向町29


訪問日 
2024年5月19日



拝観までの道
奈良の有名な当麻寺(たいまでら)と同じ字を書くが、こちらの読み方は「たいまじ」である。

本尊の丈六の阿弥陀如来像は、山科大仏ともよばれる。
JR、京阪、地下鉄の山科駅南口を出て、旧東海道を西へ約7分。
拝観は事前連絡必要。


拝観料
志納


お寺や仏像のいわれなど
浄土宗寺院。鎌倉時代前期に法然の弟子の証空によって開創されたと伝える。

しかし、本尊はそれよりも古い平安末期ごろの定朝様の阿弥陀如来像である。


拝観の環境
堂内でよく拝観させていただけた。
前にしつらえられた壇の後ろに座り、胸から上だけが出ている。丈六像の大きさに改めて圧倒される。


仏像の印象
像高約270センチの坐像。ヒノキの寄木造、彫眼。頭部は4つの木材を、体部は基本的に8つの木材を寄せる構造という。

保存状態は全体によい。
典型的な定朝様仏像で、丸顔になで肩、姿勢よく、胸は比較的薄い。伏し目がちで落ち着いた表情。目鼻はやや中心に寄る。
眉は強く刻み出されて、口もとはしっかりと引き締め、優しい表情の中にもおごそかな雰囲気がある。。


さらに知りたい時は…
『京都の文化財』第2集、京都府教育委員会、1984年


仏像探訪記/京都市