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仏像の公開情報など、気がついたことをお伝えしていきたいと思っています。
2025年1月12日
奈良国立博物館の特別公開
奈良国立博物館の本館(なら仏像館)で特別公開として「秘仏 深大寺 元三大師坐像―日本最大の肖像彫刻」が予定されている。1月15日から3月16日まで。
東京・調布市の深大寺元三大師堂に秘仏として安置される元三大師像は、坐像で2メートル近くある非常に大きな像として知られている。近年、江戸時代以来という修理が終わり、4月末から6月初旬にかけてご開帳が予定されているが、それに先立ち、奈良国立博物館で公開されることになった。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/usual/jindaiji/
2025年1月1日
東京国立博物館の大覚寺展
東京国立博物館で「旧嵯峨御所 大覚寺」展が予定されている。1月21日から3月16日まで。
開創1150年を記念する大規模な展覧会で、大覚寺の近世襖絵約240面の半分くらいが出陳されるようだ。
襖絵中心の展覧会だが、仏像では平安時代末期を代表する五大明王像(明円作)が揃って展示される予定。
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/daikakuji2025/
2024年12月28日
ならまち・きたまちの寺院拝観
「路地ぶら ならまち・きたまち」という、奈良市街の寺院の拝観がおこなえるという企画が予定されている。期間は、来年(2025年)1、2月の土曜日、日曜日。
1月は西光寺本堂、法徳寺毘沙門堂、西福寺本堂・収蔵庫など、2月は五劫院本堂、空海寺境内の矢田地蔵菩薩石像などが拝観できる。
https://narashikanko.or.jp/fuyunara/
2024年12月25日
ハッケン! 上田の仏像
長野県上田市のサントミューゼ上田市立美術館で特別展「ハッケン! 上田の仏像』が開かれる。来年(2025年)1月11日から3月9日まで。
サントミューゼは上田市の劇場・ホールと美術館を合わせた総合的な文化芸術センターで、その設立10周年を記念した展覧会。上田市域の古代、中世の仏像を初めて広く紹介する展覧会であり、ゆかりの市外の像を合わせて約70件が出陳される予定。
https://www.santomyuze.com/museumevent/uedanobutuzouten_2024/
2024年12月14日
金沢文庫の運慶展
神奈川県立金沢文庫で特別展「運慶―女人の作善と鎌倉幕府」が行われている。来年(2025年)2月2日まで。
清水寺阿弥陀堂で丈六阿弥陀如来像の脇侍として安置されていた伝観音菩薩、勢至菩薩、また静岡県の瑞林寺の後継作地蔵菩薩像などが展示されている(これらは隣同士で展示されている)。
会期中、若干の展示替えが予定されている。
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/bunko/tenji.html
2024年12月8日
宝生宗家展
ここには基本、仏像に関する情報を書いているので、この展覧会はちょっと趣きが異なるものではあるが、大変重要な展覧会と思えるので、紹介させていただく。
室町時代の興福寺の座から今日まで続く4つの能の流派といえば金剛、金春、観世、宝生であり、各流派とも能面や装束を伝えるが、歴史の中で流出し、美術館の所蔵に帰し、我々の目に触れる機会もないことはない。しかし宝生流に限っては関東大震災でその一部は焼失したものの、大部分がまとまりを崩すことなく宝生宗家に伝来し、舞台で使用される以外、一般の目に触れることはほとんどない。それが今回展示されている。能面や能装束に関心のある方にとっては、おそらく垂涎と言っていいほどの魅力ある展覧会であろう。
会場は国立能楽堂の資料展示室で、来年(2025年)3月29日までだが、途中展示替えがある。
https://www.ntj.jac.go.jp/nou/event/8088/
2024年11月18日
福岡市博物館・福岡市美術館の展覧会
福岡市博物館で特別展「九州真宗の源流」が開かれる。11月23日から来年1月26日まで。絵画作品が多いが、仏像・肖像も福岡、大分、熊本県の各寺院から阿弥陀如来像、親鸞聖人像が出陳される。
https://www.kyushu-shinshu-genryuten.com/
また、福岡市美術館では現在、特別展「博多のみほとけ」が行われている。12月8日まで。
こちらも絵画作品が多いが、仏像も市内各地の寺院より十数件が出陳されている。
https://www.fukuoka-art-museum.jp/exhibition/buddhist_art_of_hakata/
2021年4月4日
奈良国立博物館で特別公開
奈良国立博物館・なら仏像館で吉野町の金峯山寺仁王門の金剛力士像が特別公開されている。
金峯山寺の金剛力士像は仁王門ともども修復となり、仏像の方が先に完了。仁王門の修復完成までの数年間、奈良国立博物館で公開されるとのこと。本像は東大寺南大門金剛力士像に次ぐ大きさを誇る南北朝時代の作。
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/usual/964/