千光寺の千手観音像

  優美さと威厳

住所

甲賀市水口町嶬峨

 

 

訪問日 

2008年3月30日

 

 

この仏像の姿(外部リンク)

滋賀県観光情報  近江のかみ・ほとけたち

 

 

 

拝観までの道

千光寺は、甲賀市コミュニティバスの和野ルート(和野・中畑ルート)で「嶬峨(ぎが)中村」という停留所で下車し、そこから徒歩10分弱のところにある。

草津線貴生川駅南口からこのバスに乗車、近江鉄道の水口駅を経由し、岩上橋で野洲川を渡ると、まもなく「嶬峨中村」である。駅からの乗車時間は20分ほど。バス停の近くに八坂神社と千光寺を示す矢印が立っていて、そこから南方向へ500メートルくらい行くと八坂神社がある。神社の手前に千光寺への矢印が立っているので、それに従って右折、舗装されていない上り坂を少し行くと千光寺につく。

ただし、バスの本数が平日であれば1時間に1本程度だが、土日は2時間に1本くらいしかない。また、甲賀市はコミュニティバスが発達し、路線が複雑なので、乗る時に間違えないように注意が必要である。

ほかの路線では、貴生川駅北口からのコミュニティバス土山本線で、「県道岩上」という停留所からは歩ける距離。こちらのバスの本数は1時間に1本くらい。

 

甲賀市コミュニティバス

 

千光寺は普段無住であり、檀家さんの代表の方数名が順番に拝観受付の窓口を受け持ってくださっている。かつては秘仏で開帳の日が決まっていたらしいが、現在は案内の方がご在宅であれば拝観できる。事前連絡が望ましい。

問い合わせは甲賀市役所 観光戦略推進室あるいは教育委員会歴史文化財課へ。

 

 

拝観料

500円

 

 

お寺のいわれ

このお寺は行基草創と伝えるが、不詳。かつては山の方にあった、また甲賀六大寺のひとつであったともいわれるが、次第に衰微して、現在は本堂と収蔵庫があるのみの小さな寺院となっている。

本尊は平安時代の十一面観音像で、収蔵庫に安置されている。

 

 

拝観の環境

収蔵庫の中までいれていただけるので、間近で、また側面からも拝観することができる。外からの光が十分入り、とてもよく拝観できる。

 

 

仏像の印象

像高は130センチに満たない小ぶりな立像であるが、小ささを感じさせない存在感のある仏像である。優美さと威厳をあわせ持つすぐれた像で、いつまでも拝観していたいように感じる。

丸顔に細身の体つきで、直立し、なで肩である。 目が細く、ややつり上がっているのが特徴的である。

 

ヒノキの一木造で、内ぐりはない。胸前で合掌する手のすべてとその下で宝珠を捧げもつ手(ただしこちらは手首先後補)まで含めて一木から彫りだしている。

穏やかな作風からは平安後期時代の作であることがわかるが、造りは古様である像である。

脇手や頭上面、足先は後補。

 

 

さらに知りたい時は…

『甲賀市文化財ガイド 甲賀を繙く』、甲賀市教育委員会、2006年

「仮称『甲賀様式』の仏像について」(『滋賀県立琵琶湖文化館研究紀要』2)、井上一稔、1986年

『甲賀の社寺』(展覧会図録)、滋賀県立琵琶湖文化館、1985年

 

 

仏像探訪記/滋賀県