太山寺の千手観音像

  4月9日と8月9日に開帳

住所

栃木市平井町714

 

 

訪問日 

2010年8月9日 

 

 

この仏像の姿は(外部リンク)

とちぎの文化財

 

 

 

拝観までの道

国学院大学栃木学園のすぐ北側にある。

栃木駅から国学院前行き(倭町経由)関東バスで終点下車。または駅前に常駐しているタクシーを使うと1,000円前後。

 

関東バス

 

 

拝観料

志納

 

 

お寺のいわれ

太山寺(たいさんじ)は栃木市にある古刹。地元では大山寺(おおやまでら)と呼ぶこともあるらしい(少し古い文化財関係の文献でも大山寺の名称で出ていることが多い)。

 

創建は平安時代前期、慈覚大師円仁によるとされるが、戦国時代に兵火にかかり古記録が失われたために、その歴史は分からないことが多い。江戸時代、3代将軍家光の側室で4代将軍家綱の生母であるお楽の方がこの地域の出身であった縁によって、将軍家の保護を受けたという。境内のしだれ桜は有名だが、これはお楽の方が家光を偲んで植えたとの伝承がある。

 

 

拝観の環境

本堂に向って左側の石段をあがっていくと、観音堂がたっている。江戸時代前期の再建。その本尊・千手観音立像は秘仏で、4月9日と8月9日の午前中に開扉される。

筆者は9時すぎに到着した。この時間は法要の前で(お寺のかたは11時からとおっしゃっていた)、雨模様ということもあってか、参拝客の少ない静かなお開帳で、じっくりと拝観できた。

 

拝観は外陣からだが、像までそれほど遠くなく、照明もあたっているので、よく拝観できる。像高2メートル半近い大きな像であるため、厨子のかげで頭上面や脇手の先、下肢は見えない。

 

 

仏像の印

割矧(わりは)ぎ造、彫眼。鎌倉時代ごろの作と考えられている。

ほぼ直立する。顔は男性的で、特にあごが力強く、インパクトがある。衣のひだは深く刻まず、胴のくびれもつくらない。素朴な造形で、いかにも霊仏という感じである。

ほぼ素地をあらわすが、目、口に彩色が残って、また額の上の髪が豊かにカーブし、きれいに筋が通り、男性的な中に繊細さが籠められている。魅力的な仏像と思う。

 

 

さらに知りたい時は…

『下野の仏像』、野中退蔵、月刊さつき研究社、1976年

『栃木県の文化財』第2集、栃木県教育委員会、1965年

 

 

仏像探訪記/栃木県