高福寺の阿弥陀如来像

  運慶の次世代による造像

住所

毛呂山町滝の入117

 

 

訪問日 

2011年1月23日 

 

 

この仏像の姿は(外部リンク)

高福寺ホームページ・高福寺の歴史

 

 

 

拝観までの道

JR八高線の毛呂(もろ)駅から西北に徒歩約15分。ただし高麗川駅以北の八高線は本数が少ない(毛呂駅は高麗川駅から高崎駅方面に1駅)。

東武越生線の東毛呂駅からも歩ける距離(西へ徒歩約20分)。東毛呂駅前にはタクシーも常駐する。

 

拝観には事前予約が必要。

 

 

拝観料

志納

 

 

お寺や仏像のいわれ

高福寺(こうふくじ)は曹洞宗寺院で、江戸初期の創建。

座禅会や精進料理のお寺としても知られる(精進料理は予約必要)。

 

本尊は袈裟と宝冠をつけた比較的小さな像で、聖観音像と伝える。法衣を蓮台の左右に垂らす姿で座る。南北朝時代ごろの像。

 

阿弥陀如来像は、本堂の後ろに接続している位牌堂の中央に安置されている。

もと近くにあったお寺の本尊だったが、この寺と合併し移されてきた像という。

 

 

拝観の環境

間近でよく拝観できる。

 

 

仏像の印象

阿弥陀如来像は像高90センチ弱の坐像。ヒノキの寄木造、玉眼。

肉髻は低くつくる。螺髪は小粒で整ってるが、やや重たくかぶさっている印象。顔つきはすっきりと整い、面長で引き締まる。玉眼がすがすがしい印象をあたえている。

 

おそらく運慶の次の世代あたりの仏師による造像と思われる。

運慶は玉眼をいかに用いるか、また用いないか試行錯誤を行ったとの説がある。しかしこの仏像の作家は、玉眼をすでに自家薬籠中のものとして、あまりに生々しすぎたり強い印象をあたえるということなく、うまく用いているように思える。

頭は若干前傾する。上半身はゆったりとつくり、姿勢、胸の起伏、衣でくるまれた脚部のラインもすべて自然な感じである。

 

 

さらに知りたい時は…

『鎌倉時代造像論』、塩澤寛樹、吉川弘文館、2009年

「埼玉・高福寺の木造阿弥陀如来坐像について」(『三浦古文化』55)、林宏一、1994年

 

 

仏像探訪記/埼玉県